錦織不在の日本連敗発進 いきなり崖っぷち
「男子テニス・デ杯ワールドグループ」(3日、有明コロシアム)
シングルス2試合が行われ、日本は世界ランク85位の西岡良仁(21)=ミキハウス=が、フランスの同24位・ジル・シモンに0-3で敗れ、同114位のダニエル太郎(24)=エイブル=も同18位のリシャール・ガスケに0-3で完敗した。エース錦織圭(日清食品)を欠く日本は、5日に行われるダブルスを前に後がなくなった。
エース不在の日本はホープ2人が力負けした。ダニエルは初戦を飾れず「いいボールを打ってもミスってくれなかった」と力の差を痛感。西岡は第3セットに4-3からブレークに失敗し「チャンスはあったけど流れを断ち切られた」と唇をかんだ。ただ、果敢にネットプレーを挑み相手の本気を引き出すことに成功。胸を貸したシモンは「西岡はファイターだった」と賛辞を贈り、西岡も「積極的に前に出ないと上には行けないので」と前を向いた。
前回4強のフランスのノア監督は「錦織がいないのは大チャンスで、彼がいたら同じ展開ではなかった」とニヤリ。ダブルスでは世界ランク1位のマユらを擁するだけに、崖っぷちに立たされた日本は神ならぬ“仏頼み”で奇跡を起こすしかなくなった。