札幌市などで19日に開幕する冬季アジア大会の聖火採火式が5日、市中心部の大通公園で行われた。大会は文化の多様性をうたっており、アイヌ民族の伝統的な火おこし方法を用いた。札幌ドームでの開会式で、聖火台に点火される。
6日開幕の「さっぽろ雪まつり」のステージで、アイヌ衣装を身にまとった札幌大学の学生ら約15人が民族舞踊を披露。その横でアイヌの若者らが火打ち石をたたいた。散った火花が麻ひもに移って点火すると、観客から拍手と歓声がわき起こった。
火をおこした新谷裕也さん(26)は「火に宿るカムイ(神)に対し、国内外から参加する選手たちの安全を願った」と話した。