軽井沢ク史上初の5連覇!貫禄の勝利でほぼ五輪確定

 「カーリング・日本選手権」(5日、軽井沢アイスパーク)

 男子決勝はSC軽井沢クが札幌を10-5で下し、史上最多の5連覇を達成した。日本選手権2連覇の選考基準を満たし、4月の世界選手権(カナダ)などで日本の出場権を獲得した場合の18年平昌五輪の日本代表に決まった。女子決勝は中部電力がLS北見に7-5で競り勝ち、3大会ぶり5度目の頂点に立った。9月に昨年覇者のLS北見と五輪代表決定戦を戦う。

 貫禄の勝利だった。第9エンド(E)最後の一投をスキップ両角友が決めて5点差とすると、相手がギブアップの握手を求めてきた。セカンド山口は「気持ちよくなっちゃって…」と、観客席に向かって両拳を握りしめて雄たけび。冷静に、力強く、SC軽井沢クが史上最多の5連覇を成し遂げた。

 勝敗を分けたのは、何があっても動じない王者の魂だった。第2Eで1点を献上すると、有利な後攻の第3Eも2失点。褒められた展開ではなかったが、誰からともなく「まだ1点差」と声が上がった。点差と残りエンドを冷静に見極めるとまだピンチではない-。その一言で、全員が思いを共有できた。

 11度目の決勝で8度目の頂点。「勝つメンタルや耐える力はこれまで学んできた」と山口。スキップ両角友も「今までの経験が落ち着かせてくれた」と言う。相手のミスもあり第4Eで2点を奪い返すと、先攻の第5Eでも得点。ピンチの場面で自滅せず、平常心で戦い抜けた。

 昨年の世界選手権では日本男子史上最高の4位。4月の世界選手権(カナダ)では上位でなくても五輪出場枠獲得が有力だが、両角友は「メダルを目指すという、シーズン始めに決めた目標は変わらない」と断言する。出場となれば、長野五輪以来20年ぶりの快挙。両角公は「みんなの分まで五輪で戦いたい」と、男子界の悲願達成を誓った。長野五輪のカーリング会場だった軽井沢で生まれたチームが、世界の舞台で新たな歴史を刻む。

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