「ＮＦＬ・スーパーボウル・ペイトリオッツ３４－２８ファルコンズ」（５日、ヒューストン）

　ペイトリオッツが史上初の延長戦の末に３４－２８でファルコンズに逆転勝ちし、２季ぶり５度目の優勝を果たした。２５点差の逆転はスーパーボウルで最大得点差記録。ペイトリオッツのＱＢブレイディ（３９）は単独最多となる４度目のスーパーボウル最優秀選手に輝いた。延長戦ではＲＢホワイトがこの試合で三つ目のＴＤを奪い、接戦を制した。

　ペイトリオッツの大逆転劇の中心にいたのは、幾度もこの舞台を経験しているブレイディだった。史上初の延長戦を制して史上最多４度目のＭＶＰに輝いた司令塔は「誰ひとり諦めなかった。信じられない」と余韻に浸った。

　第３Ｑ残り約８分半で３－２８。ここから沈みかけたチームを生き返らせた。この試合最初のＴＤパスをＲＢホワイトに通すと、第４ＱにもＴＤを奪って８点差に詰め寄った。

　圧巻は同点を狙った攻撃シリーズ。ショットガン隊形から好パスを決め、レシーバーもスーパーキャッチで応える。敵陣に攻め込んでホワイトのＴＤランにつなげ、２点コンバージョンはＷＲアメンドラにパスを通した。試合終了まで残り約１分でついに同点に。延長も５本連続でパスを通して決勝ＴＤをお膳立てし「一生忘れないだろう」というドラマを完結させた。

　当時憧れの存在だったジョー・モンタナを抜き、ＱＢとして単独最多となる５度目の頂に。誇らしげな表情で銀色に輝くトロフィーを掲げた。