レジェンド葛西が危機感、世界から「離されている」 平昌五輪まで1年

 ノルディックスキー・ジャンプ男子の“レジェンド”葛西紀明(44)、女子の伊藤有希(22)=ともに土屋ホーム=が7日、W杯欧州遠征から羽田空港に帰国した。

 葛西は今季まだ10位が最高と苦しい成績が続く。18年平昌五輪まで9日であと1年。「調子自体は悪くないが、世界のレベルが上がって、離されている。ジャンプ自体はソチ五輪シーズンと変わってないと思うけど」と、危機感を滲ませた。ただ、調子自体は着実に上向いてきており、今後の札幌大会、プレ五輪となる平昌大会に向け「強いメンバーが来るが、表彰台を狙っていきたい」と、力を込めた。

 一方で、土屋ホームの監督として、日本開催のW杯で3勝を挙げるなど成長著しい伊藤の活躍を振られると「春から一緒にトレーニングを積んできて、人一倍努力してきた姿を見ていたし、嬉しい」と、笑顔。2月下旬の世界選手権(フィンランド、ラハティ)では伊藤や高梨沙羅らと出場できる混合団体もあり、「有希も沙羅ちゃんも調子がいいし、ちゃっかり乗っかって金メダルを獲りたい」と、ニヤリと笑った。

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