元時天空告別式、“年下の兄弟子”豊ノ島が涙「天から空から見守って下さい」

正代(左から2人目)、豊ノ島(左から3人目)らに運び出される時天空慶晃氏の棺=東京・両国の回向院(撮影・佐々木彰尚)
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 悪性リンパ腫のため1月31日に37歳で亡くなった大相撲元小結、時天空の間垣親方(本名・時天空慶晃=ときてんくう・よしあき、モンゴル名・アルタンガダシーン・フチットバータル)の葬儀・告別式が7日、東京都墨田区の回向院念仏堂でしめやかに営まれ、八角理事長(元横綱北勝海)を始め、角界関係者ら約400人が参列した。

 弔辞には故人の出身である東農大相撲部での恩師・安井和男総監督と4歳下の兄弟子で幕下の豊ノ島(33)が立った。

 安井総監督にとって出会いはモンゴルまで視察に行った時。「細い子と思ったけど、大地を踏ん張った足から伝わる力を感じた。この子はいけるなと思い留学手続きを進めた」と振り返った。

 大学在学中に角界に転身。「チャレンジ精神で成長した。我々の夢をかなえてくれた。あの優しい笑顔、ひたむきな頑張りを引き継ぐ。後輩に伝えていく」と誓った。

 豊ノ島は涙ぐみながら、悲痛な思いを並べた。「4歳上の弟弟子が『年下のチビには負けられない』とケンカみたいな稽古をしたから、関取にまでなれた。しこ名の通り、天から空から見守って下さい。またいつか一緒に相撲を取りましょう」と、語りかけた。

 師匠の時津風親方(元幕内時津海)は「本人は誰にも弱い部分を見せなかった。ああいう厳しく教えてくれる人は数少ない。貴重な人材を失った。若いからね、親がかわいそうで…」と話した。

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