稀勢の里40歳まで現役!スーパーボウルMVPブレイディに刺激
大相撲の新横綱稀勢の里(30)=田子ノ浦=が7日、都内で稽古を行い、40歳現役へ意欲を示した。6日に大好きな米プロフットボールのNFL「スーパーボウル」をテレビ観戦。ペイトリオッツの25点差大逆転劇を導き、MVPに輝いた39歳のQBトム・ブレイディに刺激を受けた。
「すごいねブレイディ。何かやるという顔をしていた。(39歳でも)科学は進歩しているし、食い物もトレーニングも変わってきている。体が強くて経験があれば(年齢が)いくらでもやれる」
30歳6カ月での昇進と遅咲きの新横綱は衰えを感じたことなどない。むしろ肉体的な進化を日々、口にしてきた。昭和以降では38歳10カ月で引退した羽黒山が最年長横綱。ブレイディの活躍は年長記録更新への自信を大いに深めさせた。
この日は部屋で相撲を取る稽古を再開し、弟弟子の小結高安を相手に三番稽古を行った。一番目では追い込まれたが、左から投げて逆転。その後は何度も左差し、右上手に相手を組み止め、力強く寄り切って圧倒した。
伸び盛りの大関候補相手に11番取って9勝。「自分の形にと思って。(優勝した5日の)大相撲トーナメントでできあがっていたからね」と春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)へ向け、上々の手応えをつかんだ。