稀勢よV15だ 元横綱・北の富士さん厳命 直筆手紙に「あと5年、年3回優勝」

 大相撲初場所で初優勝し第72代横綱に昇進した稀勢の里(30)=田子ノ浦=が11日、東京・両国国技館でNHK福祉大相撲に参加し、元横綱で解説者の北の富士勝昭氏(74)から届いた直筆手紙で「優勝15回」を厳命された。辛口ながら常に温かい『稀勢の里を横綱にする会』会長の言葉に感激。大先輩の指令に応えるため、全場所、優勝争いを誓った。

 感動的な“解散宣言”だった。稀勢の里へのインタビューコーナーでサプライズ演出。「稀勢の里を横綱にする会」会長を務めてきた北の富士氏からの手紙が読み上げられた。

 「本当によく辛抱した。応援する我々がもうダメだとあきらめたのは1度や2度じゃない。重圧はすごかったと思う。気持ちだけのこの会はきょうをもって解散する」

 歯に衣(きぬ)着せぬ解説で人気があり、愛するがゆえ、稀勢の里にも時には辛口になった。同氏にとっても待ちに待った横綱昇進。「横綱土俵入りは千代の富士、貴乃花親方のように見事。ただうまくなると引退が近くなる。うまくならなくていい。あと5年、立派な横綱を務め、優勝回数15回、年3回優勝」と厳しい指令は期待の表れだ。

 同氏は心臓を手術し初場所解説を“全休”した。現在、療養中の身でありながら、直筆でエールを送ってくれた大先輩に「ありがたいです。うれしいです」と感激。「毎場所、優勝争いに絡めるように。それが横綱の相撲」と全力で応えることを誓った。

 この日は日馬富士が復帰し、初めて4人による横綱土俵入りが行われ、稀勢の里がトリを務めた。17年ぶり4横綱時代を迎える春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)へ「いい状態にして優勝できるよう頑張りたい」と主役は譲らない。

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