東京マラソン出場の今井「勝負にこだわる」 8月の世界選手権目指す
陸上の世界選手権(8月・ロンドン)代表選考会を兼ねた東京マラソン(26日)に臨むトヨタ自動車九州の今井正人(32)が17日、福岡県宗像市内で練習を公開し「目標タイムは立てず、勝負にこだわる」と日本人トップで3位以内を目標に掲げた。
同選手権の出場枠は3。選考レースの日本人トップで2時間7分0秒の派遣設定記録を突破すれば自動的に代表内定となる。2015年の東京で現役最速の2時間7分39秒を出した今井は「流れに乗ればタイムもついてくる。ただ、僕は勝負どころで弱い」と冷静に分析。35キロ以降で仕掛けられるよう、40キロ走の残り10キロでペースを上げる練習を行った。 15年夏に髄膜炎を発症し、内定していた世界選手権(北京)を辞退。昨年はリオデジャネイロ五輪も逃し、6月には右大腿(だいたい)を疲労骨折したが「走れない間、自分を見つめ直せた」と切り替えた。20年東京五輪での金メダルが大きな目標。「日本代表として走る緊張感を経験しないとステップアップできない」と今夏こそ大舞台で駆ける。