錦織V逃す…決勝6連敗 過去5戦全勝の相手にまさかの敗戦、本来のプレーできず
「テニス・アルゼンチンOP」(19日、ブエノスアイレス)
シングルス決勝で世界ランキング5位の第1シード、錦織圭(27)=日清食品=は同66位のアレクサンドル・ドルゴポロフ(ウクライナ)に6-7、4-6で敗れ、今季初優勝とツアー通算12勝目はならなかった。これで決勝に限れば昨年2月のメンフィス・オープンを制したのを最後に6連敗。勝ち切れない展開が続いている。
優勝が遠い。錦織は1月の今季開幕戦、ブリスベン国際に続く準優勝。「自分より相手がいいプレーをした」と、淡々と敗戦を受け止めた。
昨季はメンフィス・オープンで4連覇を果たしたものの、準優勝が4度もあった。この日の敗戦で決勝は6連敗となり、勝負強さに陰りが見られる。「もどかしさは多少あるが、内容はそこまで悪くないので心配はしていない」と周囲の不安を打ち消した。
ドルゴポロフには過去5戦全勝で、1度もセットを落としたことがないほどの“お得意さま”。ただこの日はサーブが良く、リターンでも先手を取って揺さぶってきた。予想外の相手のプレーに「明らかにこれまでとプレーが違い、サーブのコースが読めなかった。いつもより攻めが速く、弱点のバックでも攻めてきた」。第2セットに入っても高い集中力や鋭いリターンは見られず、本来の躍動したプレーを発揮できなかった。
アルゼンチン・オープンはツアーで一番下のクラスの大会で、次はより格上のリオ・オープン(20日開幕、リオデジャネイロ)に臨む。今回と同じくクレーコートで行われる大会に向け、「来週に調子を上げていきたい」と誓った。