桐生&山県が合同合宿出発“弱点補完計画”で9秒台突入だ
リオデジャネイロ五輪陸上男子400メートルリレー銀メダルの桐生祥秀(21)=東洋大=と山県亮太(24)=セイコーホールディングス=が22日、合同で行うオーストラリア合宿に成田空港から出発した。
100メートルの国内現役2強が“弱点補完計画”で日本短距離の新世紀、9秒台突入を目指す。日本歴代2位の10秒01の記録を持つ桐生は、リオ五輪では予選落ちと不発に終わっただけに「山県さんの安定感を学びたい」と熱視線。10秒03を持つ山県もスピード強化が課題とあって「僕にはない(桐生の)爆発力を学びたい」と意欲。温暖な場所で約1カ月間、一緒に練習を行い、3月11~12日にはキャンベルで今季初実戦にも出場し、しのぎを削る。
6月の日本選手権(大阪)、8月の世界選手権(ロンドン)に向けて、桐生は「日本選手権で勝たないとあの舞台には立てない。ロンドンでは決勝に残りたい」と闘志を燃やし、山県は「日本選手権では優勝を目指す。世界選手権では決勝に残って、リレーはリオ五輪(銀メダル)を超えたい」と今季の目標を掲げた。
空港での写真撮影では自然と肩を組んだ両雄。異例の合同合宿で互いに足りないピースを補い合い、今季こそ10秒の壁をぶち破る。