美帆3冠!「作戦通り」姉・菜那おとりに抜けだし圧勝
「冬季アジア大会・スピードスケート」(23日、帯広の森屋内スピードスケート場)
スピードスケートの女子マススタートで高木美帆(22)=日体大=が金メダル、佐藤綾乃(20)=高崎健康福祉大=が銀メダルを獲得した。高木美は今大会3冠。高木菜那(24)=日本電産サンキョー=は4位だった。
世界距離別のマススタート2位の高木菜がおとりになって2選手を先行させる日本チームの作戦が、痛快なほど的中。妹の高木美は「作戦通り。自分だけでなく、姉と佐藤の力あっての金メダル」とトリオの結束力を勝因に挙げた。
序盤は集団の先頭に立った高木菜に外国勢のマークが集まった。それを承知の高木菜が3周目にわざと外側へ動き、世界距離別王者の金ボルム(韓国)らの目を欺いたその隙に後方の高木美と佐藤が速度を上げて内側から先頭へ。そのまま10周以上を逃げ切り、最後は集団を周回遅れにさせる圧勝劇だった。
高木美は3冠。「1000メートルは逃したけど、ほかは納得できる。地元リンクでこういう滑りができ、次につながる」と、3月上旬のオールラウンド世界選手権(ノルウェー)へ自信を深めた。