宇野昌磨が逆転金メダル 2度転倒も表現力で逆転、金博洋が2位、無良は4位
「冬季アジア大会・フィギュアスケート」(26日、真駒内積水ハイムアイスアリーナ)
男子フリーが行われ、全日本選手権王者で、SP2位の宇野昌磨(19)=中京大=は、フリー188・84点、合計得点281・27点で逆転優勝した。大会のフィナーレを飾る金メダルとなった。
冒頭の4回転ループと、終盤のコンビネーションジャンプでの転倒があったが、4回転フリップや後半の4回転トーループ、高い表現力などで得点を稼いだ。四大陸選手権からの連戦となったが、疲労を抱える中で粘りの演技を見せた。
試合後は「結果はすごくうれしいが、内容があまりいいものではなかった。でも悪いなりに自分の底力を出したことが、このような結果(金メダル)につながったんじゃないかと思います」と話した。
宇野はこの日の演技について、「コンビネーションジャンプを飛ぶ飛べないは別にして、絶対に全部挑戦するという気持ちでこの日に臨んだ。4回転ループに関しては練習での失敗と同じような失敗。でも、そこから切り替えて4回転フリップを飛んだ」と振り返った。
宇野は前週に韓国で行われた四大陸選手権からの出場となったが、「時差もなく、環境に恵まれた調整ができたと思います。また課題も見えたので、なんとか自分の底力を自覚できたんじゃないかなと思う。今後の試合につなげたい」と語った。
SP首位の金博洋(中国)が合計280・08点で2位。SP3位の閻涵(中国)が合計271・86点で3位。前回11年大会銀メダリストでSP4位の無良崇人(26)=洋菓子のヒロタ=は、合計263・31点の4位で2大会連続のメダルはならなかった。