東京マラソンで２時間８分２２秒をマークし、日本人トップの８位に入った井上大仁（２４）＝ＭＨＰＳ＝が２７日、都内のホテルで取材に応じた。８月の世界選手権（ロンドン）代表入りを決定的にしたシンデレラボーイは「お祝いの連絡が数えられないほど来て、実感が出てきた。返信してもまた５０、６０件くらいメッセージが来る」と反響の大きさに驚いていた。

　前日のテレビ中継では、途中まで世界記録ペースで快走したウィルソン・キプサング（ケニア）や、中盤まで日本人トップを走った設楽悠太（ホンダ）らの影に隠れ、井上はゴールシーン以外ほとんど映らなかった。苦笑いを浮かべながら、「もともとテレビ映りがよくないので、（周囲からは）相変わらずだなと言われた。カメラとカメラの間の見えない所にいることが多い」と自虐。「もう少し目立てるように努力したい」。前方で勝負する脚力を磨き“露出アップ”を狙う。