稀勢初の三つぞろい化粧まわし 4日の土俵入りでお披露目
「大相撲春場所」(12日初日、エディオンアリーナ大阪)
第72代横綱稀勢の里は2日、大阪市内で開かれた同部屋の激励会で初の三つぞろいの化粧まわしが後援会から贈られた。鮮やかな赤富士に師匠田子ノ浦親方のしこ名「隆の鶴」にちなみ、鶴のデザインと19年ぶり日本出身横綱は和のイメージ。これまで3度の土俵入りでは初代若乃花の鬼柄の逸品を借りていた。4日の住吉大社土俵入りでお披露目する。
会では室町時代から刀匠の家系として続く岐阜県関市の25代藤原兼房さんが鍛えた太刀も贈呈された。新横綱は「このような素晴らしい化粧まわしと太刀に恥じぬような成績を残したい」と、さらなる活躍を誓った。
この日は二所ノ関一門の連合稽古に参加し、嘉風(尾車)と三番稽古を行い13番全勝。「(調子は)戻って来た。だいぶいい」と手応え。新横綱場所への準備が盤石に整ってきた。