稀勢の里 横綱デビュー場所 懸賞300本 地方場所史上最多 協会もほくほく顔
「大相撲春場所」(12日初日、エディオンアリーナ大阪)
稀勢の里(30)=田子ノ浦=の横綱デビュー場所の懸賞が、地方場所では史上最多となる見通しだ。日本相撲協会によると、申し込みは1900本近く。個人への指定懸賞は、2位でご当所の大関豪栄道(境川)の約200本を引き離し、新横綱が約300本で断トツの人気という。
地方場所で出た懸賞は、昨年春場所の1672本が過去最多。休場などによって申し込みの総数から減少することはあるが、協会も稀勢の里効果について「あると思います」とほくほく顔だ。
稀勢の里は9日、大阪入り後では初めて稽古場に姿を現さず、休養した。師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)は「休みなしで来たから」と気遣い、部屋付きの西岩親方(元関脇若の里)も、6日に負傷した左まぶた上について「関節とか筋肉じゃない。顔だから。これ以上、崩れることもないでしょ」と冗談を交え、心配無用と言わんばかりだった。