小平7戦全勝で総合V 今季主要国際タイトル総なめ!

 「スピードスケート・W杯」(11日、スタバングル)

 女子500メートルは小平奈緒(30)=相沢病院=が37秒14で制し、12日の1レースを残して2季ぶりとなる種目別総合優勝を出場7レース無敗で達成した。今季の500メートルでは国内外の14レースで全勝。主要国際大会のタイトルを総なめにし、来年の平昌五輪へ大きな弾みをつけた。女子団体追い抜きは高木美帆(日体大)高木菜那(日本電産サンキョー)押切美沙紀(富士急)が組んだ日本が3分0秒60で制し、2季連続の種目別総合優勝。女子1000メートルでは小平が1分14秒90で2位。高木美は4位だった。

 小平は最終戦も、今季の無敵ぶりを見せつけた。女子500メートルで2位に0秒73もの差をつけ、あっさりと2度目のシーズン種目別優勝を達成。37秒14の好タイムでリンク記録を更新し、タイトルに花を添えた。

 W杯で滑った7レースで一度も負けることなく女王の座に。10代から注目されてきたスプリンターが30歳にして躍進した。出れば3度目となる来年の平昌五輪には、金メダルの最有力候補として挑むことになる。

 総合のポイントで2位につける辻と同走で、内側のレーンからスタート。序盤の加速が持ち味の相手のお株を奪うダッシュで最初のコーナーに入ると、小気味よい脚の運びで遠心力を制してさらに勢いに乗る。バックストレートからは圧巻の伸びを見せ、会場を大きく沸かせた。

 世界距離別選手権、世界スプリント選手権に続くタイトルを手に入れながら、「来年に向けた積み重ねの途上」とあくまで五輪の頂だけをにらむ。一皮も二皮も向けた日本のエースはこれまでと変わらず、滑りの向上だけをひたすら追求する。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス