安藤友香、世陸代表内定 瀬古リーダー「大あっぱれ!初マラソンで怖いもの知らず」

 「名古屋ウィメンズマラソン」(12日、ナゴヤドーム発着42・195キロ)

 世界陸上選手権(8月・ロンドン)の代表選考会を兼ねて行われた。リオデジャネイロ五輪銀メダリストのユニスジェプキルイ・キルワ(32)=バーレーン=が2時間21分17秒で大会3連覇を果たした。スタート直後に転倒するアクシデントがあったが、貫禄の走りを見せた。2位には安藤友香(22)=スズキ浜松AC=が2時間21分36秒で初マラソン日本最高記録を更新し、日本歴代4位の好記録で世界陸上代表に内定した。

 日本勢は、前年4位の清田真央(23)=スズキ浜松AC、初マラソンの安藤、石井寿美(21)=ヤマダ電気=がキルワとともに序盤は先頭集団を形成。20キロまでに石井、清田が遅れ、安藤だけがキルワと並走した。27キロ過ぎでペースを上げたキルワだが、安藤は冷静に対応。キルワをマークしたまま、初マラソン日本最高(2時間21分51秒=坂本直子)を狙えるハイペースで30キロを通過した。33キロ付近でキルワがペースを上げたところから、少しずつ引き離されたが、それでもキルワを視界に捉えて、最後まで粘りの走りを見せた。

 レース後、安藤は「キルワ選手と一緒に走れる機会はなかなかないので、後先を考えずについて行くことだけ考えた。2時間21分台はすごくうれしい」と笑顔。日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(60)は「大あっぱれ!初マラソンで怖いもの知らず。若さを感じた。彼女みたいな選手があと2、3人出てきてくれたら五輪でもメダルを狙える」とご機嫌だった。

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