川内優輝が驚愕プラン!月1サブテンで世界選手権へ調整
8月のロンドン世界選手権男子マラソン代表の“最強市民ランナー”川内優輝(30)=埼玉県庁=が19日、“日の丸ラストラン”へ懸ける思いを明かした。久喜市内で行われたハーフマラソンで代表決定後では初となるレースに臨み、1時間5分3秒のトップでゴール。地元の声援を受け「想像以上に声を掛けてもらった。期待に応えられるように挑戦していかないといけない」と、決意を語った。
すでに今回の世界選手権を最後に日本代表争いから撤退する意向を示している。これまでのマラソン人生の“集大成”となるレースに向け、今後は海外マラソンに積極的に参戦して調整していくが、その計画はあまりにも破天荒。5月のプラハ、6月のストックホルム、7月のゴールドコーストのフルマラソンに出場する予定で「プラハで自己ベスト(2時間8分14秒)更新、ストックホルム、ゴールドコーストではサブテン(2時間10分切り)を狙う。月1回サブテンをやりながら、ロンドンに向かいたい」と、前代未聞の調整プランをぶち上げた。
今回の世界選手権の代表選考4レースでもサブテンをマークしたのは川内を含めて6人。あまりにも負荷が高すぎるように思うが、川内は「結局、昔の選手は40キロ走を2時間3分とか、サブテンに近いペースでやっている。それぐらいの強度を入れないといけない」と、キッパリ言ってのけた。実際、川内の自己ベスト2時間8分14秒(13年ソウル国際)は、別府大分で2時間8分15秒をマークした1カ月後に記録したもの。「ボクにはこういうやり方の方が合ってる。体に負担は大きいかもしれないが、攻めていくしかない」と、力を込めた。
その間にはハーフマラソンや、隠岐の島ウルトラマラソンの50キロなども出場を予定している。すべては国を背負って走る最後の舞台のため。「これが最後。ロンドンの後に長期休養になってもいい。メダルの可能性がゼロだと思って挑むわけにはいかない。メダルを獲る気持ちで挑みたい」。かつてない強行軍で自らを限界まで追い込む“最強市民ランナー”が奇跡を起こす。