宮原世界フィギュア欠場で五輪3枠ピンチ!左股関節骨折、代役に本郷
日本スケート連盟は20日、フィギュアスケート女子で全日本選手権3連覇中のエース、宮原知子(18)=関大=が左股関節のけがの影響で、29日開幕の世界選手権(ヘルシンキ)を欠場すると発表した。本郷理華(20)=邦和スポーツランド=が繰り上がりで出場する。世界選手権は平昌五輪の国別出場枠が懸かっており、日本女子は最大の3枠獲得へ厳しい状況に立たされた。
2006年トリノ五輪から続く3枠確保へ、日本女子に暗雲が垂れ込めた。宮原が世界選手権を欠場。上位2人の順位の合計が「13以内」なら五輪出場枠3を確保できるものの、「14~28」だと2枠にとどまる。エース不在の中、最大枠死守へ、厳しい戦いを強いられそうだ。
宮原は2月に発表された左股関節の疲労骨折が発表された。同月の四大陸選手権、札幌アジア大会を欠場したが、世界選手権を目指し、痛み止めを飲みながら3月初旬に練習に本格復帰。もっとも、特に左足をつくトーループには痛みがあり、練習量は制限された。
宮原は「徐々に練習量を増やし、調整してきたが、痛みが継続するため棄権を決断した。来シーズンに向けて今は治療に専念し、完全復帰ができるよう頑張る」とのコメントを発表した。
世界選手権に出場するのは、四大陸選手権を制した三原舞依(神戸ポートアイランドク)、全日本選手権2位の樋口新葉(東京・日本橋女学館高)に加え、本郷の3人。三原と樋口は初出場で、本郷は今季、四大陸選手権10位と本調子にはほど遠い。
ソチ五輪の翌シーズン以降、日本女子でGPファイナルと世界選手権で表彰台に上がったのは宮原だけ。3枠獲得は、経験の少ない若手がどれだけ意地を見せられるかにかかっている。