木村沙織 最後まで“らしく”笑顔と天然と涙のセレモニー「こんなグダグダで」

 現役最後の試合を終え、仲間から胴上げされる木村沙織=深谷市総合体育館
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 「バレーボール・Vリーグオールスター 女子」(25日、深谷市総合体育館)

 今季限りでの現役引退を表明している4大会連続五輪出場の木村沙織(30)=東レ=がラストゲームに臨み、選手生活にピリオドを打った。会場からは「サオリン頑張れ~」の声がとび、木村も終始笑顔でプレー。最後は木村のスパイクが決まり、勝利が決まった。

 大会後には、引退セレモニーが行われ、マイクの前に立った木村だったが、なかなか言葉が出てこない。「本当にありがとうございました」と話した後、10秒ほど「え~と、え~と」と間が空き、「すいません、もう1回最初からやっていいですか?」と木村らしい天然ぶりを披露。

 ただ、仕切り直して挨拶を始めると、すぐに涙声になった。「今日で最後の試合となったんですけど、最後にこのメンバーでやらせてもらえて嬉しかったです。なんか本当にすいません。いい言葉が全然出てこないんですけど、たくさんの人にここまで支えてもらって、続けることができました。本当に最後までこんなインタビューがグダグダで本当に申し訳ないんですけど、本当にありがとうございました」と、“サオリン節”で締めくくった。

 最後は出場選手全員に胴上げされ、3度宙を舞った。

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