「バレーボール・プレミアリーグ女子オールスター」（２５日、深谷市総合体育館）

　日本女子バレーボール史上、初の４大会連続五輪出場を果たした木村沙織（３０）＝東レ＝が、２３年の競技生活にピリオドを打った。全日本のチームメートや、妹の美里らと同じコートで、終始笑顔で最後のプレーを楽しんだ。

　引退セレモニーではマイクの前で言葉が出てこなかった。１０秒ほど「え～と、え～と」と思いを巡らせた後、「もう一回最初からやっていいですか？」と天然ぶりを発揮。最後は涙で「最後までこんなグダグダで申し訳ないけど、本当にありがとうございました！！」と締めくくった。

　昨年末に一般男性と結婚し、今後は主婦業に専念する。「スッキリしたし、ホッとした。後悔はない。感謝しかない」。最後は再びサオリンスマイルを浮かべ、第２の人生へ歩み始めた。