フィギュアスケートの世界選手権（２９日開幕、ヘルシンキ）へ向け、四大陸選手権を制した三原舞依（１７）＝神戸ポートアイランドク＝が２６日、出発前の関西空港で取材に応じた。

　１８年平昌五輪の国別出場枠が懸かった大会ながら、全日本選手権３連覇中のエース宮原知子（１９）＝関大＝が左股関節の疲労骨折で欠場。全日本選手権２位の樋口新葉（１６）＝日本橋女学館高、補欠から繰り上がった本郷理華（２０）＝邦和スポーツランド＝とともに五輪枠獲得に挑むこととなる。

　「出られないと聞いてからすごく悲しくて…」と残念そうに話した三原だが「すごく大事な大会。宮原さんの分も、自分が頑張って代われるわけじゃないけど、少しでも代表に選んでよかったと思ってもらえるような演技がしたい」ときっぱり。「四大陸選手権と同じメンバーなので楽しみ。不安とかは持たず、楽しんで、ワクワクした気持ちで臨めたら」と前向きだ。

　目指すのは「ＳＰフリー共にミスなく」演技すること。「私はミスをして上に立てるわけじゃない。ノーミスが絶対鍵になる。初めての世界選手権なので緊張や不安もあると思うけど、たくさん練習してきたって思って頑張りたい」と力強く話した。

　２００６年トリノ五輪から続く最大の３枠確保へ「少しでも日本の五輪の枠に貢献するような演技がしたい」と三原。笑顔で決戦の地・フィンランドへと飛び立った。