稀勢の里【涙の一問一答】「苦しかった分…うれしいです」

 2場所連続2度目の優勝を果たし、パレードする横綱稀勢の里(右端)。左隣は高安=大阪市
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 「大相撲春場所・千秋楽」(26日、エディオンアリーナ大阪)

 13日目に左肩付近を痛めながら土俵に上がり続けた新横綱稀勢の里が、1差で追いかけていた照ノ富士を本割・優勝決定戦と連破し、逆転で2場所連続優勝を果たした。新横綱での優勝は貴乃花(95年初場所)以来、約22年ぶりで、大鵬、隆の里を含めて4人目の快挙。優勝インタビューでは、自分が持つ力以上の何かがはたらいての優勝だったと語った。以下、一問一答の要旨。

 -優勝の心境は。

 「本当にこの応援と支えてくれた人たちのおかげです」

 -君が代の最中に涙もこぼれた。

 「今回は泣かないと決めていたのですが…」

 -初場所とは違った喜びでは。

 「苦しかった分…うれしいですね」

 -どんな気持ちで土俵に立ったか。

 「気持ちだけぶつけようと思った。自分の力以上のものが出た。あきらめないで最後まで力を出して良かったと思います」

 -両親とは目が合ったか。

 「合いました」

 -けがの状態は。

 「しっかり治して5月場所に元気な姿を見せられるように明日から治療したい」

 -どんな15日間だったか。

 「今までの相撲人生の15年とは違う15日間。横綱土俵入りも初めてやって、今は疲れたというのが一番。何か見えない力を感じた15日間でした」

 -先場所は優勝を確信に変えたいと話していた。

 「今日の千秋楽は見えない力がはたらいたので、確信とはいかないけど、またこれを確信に変えられるよう稽古をして、いい相撲を皆さんに見せられるようにしていきたい」

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