高安「よっしゃ」兄弟子の逆転Vに涙…自身も殊勲賞獲得!いざ大関へ

 「大相撲春場所・千秋楽」(26日、エディオンアリーナ大阪)

 「よっしゃ」。高安の大声が支度部屋に響いた。兄弟子、稀勢の里が逆転優勝した瞬間だ。次の瞬間、涙が込み上げ、止まらなくなった。

 「すごいのひと言。自分のことのようにうれしい。横綱が報われてよかった」

 高安自身も最高の千秋楽だった。玉鷲との関脇対決、土俵際でもつれ、物言いがついたが、軍配通りで勝った。成績は12勝3敗。稀勢の里とともに初日から10連勝、14日目までに、照ノ富士に1人だけ勝ったことが評価され、通算3度目の殊勲賞も受賞した。

 初場所は小結で11勝、今場所は12勝。夏場所も2桁勝利となれば、大関昇進の目安となる33勝に達する。「自分の相撲をしっかり取り切って終わった。いい気持ちで来場所にいける。しっかり準備したい」と断言した。

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