羽生SP5位に自戒「本当、実力たんないな」 スタート遅れも響く
「フィギュアスケート・世界選手権」(30日、ヘルシンキ) 18年平昌五輪の出場枠をかけた大会で、男子SPが行われた。3大会ぶりの優勝を目指す羽生結弦(22)=ANA=はコンビネーションでミスが出た上に、スタート遅れによる減点も入り、98・39点で5位と出遅れた。
4回転ループを着氷させた後のコンビネーションジャンプに落とし穴があった。4回転サルコーを降りた後に左膝付近をついてしまうミス。何とか2回転のジャンプをねじ込んだが、これが認められず得点を落とした。さらに、スタートの遅れによる減点が1点入ったのも痛かった。
「楽しむことはできたと思うんですけど、またサルコーを失敗してしまったので、すごい悔しいです」と顔をしかめる羽生は、「リダクション(減点)ついてくるとは思わなかったんですけど、仕方ないですね。集中した結果がこれなので、本当、実力たんないなと思いました」と自分を戒めた。
SPで100点超えが3人出るハイレベルな争いになった。「結果が結果なので、明後日のフリーへ向けて全力を尽くしたいと思います。絶対ノーミスしたいなと重いっているので、一つ一つ丁寧にやりながら最後まで集中したいと思います」と静かに闘志を燃やした。