宇野&羽生のWエースで男子は五輪3枠“安全圏”、苦戦の歴史も

 「フィギュアスケート・世界選手権」(30日、ヘルシンキ)

 男子ショートプログラム(SP)が行われ、3季ぶりの王座奪還を狙うソチ五輪金メダリストの羽生結弦(22)=ANA=は、98・39点で5位発進となった。宇野昌磨(19)=中京大=が104・86点で2位。3連覇を狙うハビエル・フェルナンデス(スペイン)が109・05点で首位に立った。

 今大会には18年平昌五輪の国別出場枠が懸かっており、3人が出場する日本は、上位2人の順位の合計が13以内なら最大の3枠、14~28以内なら2枠となる。過去五輪3大会前年の世界選手権ではメダリストがおらず、枠取りに苦戦してきた男子だが、SP終了時点で宇野と羽生の合計は7と最大3枠へ“安全圏”につけた。

 ※過去3大会の日本男子の五輪枠取り

 ◇06年トリノ五輪

 前年にモスクワで行われた世界選手権にエースの本田武史と新鋭の高橋大輔が出場したが、本田が練習で左足首をねんざ。予選に強行出場したが、途中棄権となった。高橋は2枠を獲得できる10位以内に入ることができず、15位で1枠しか獲得できなかった。本大会には高橋が出場。8位入賞を果たした。

 ◇10年バンクーバー五輪

 エースに成長した高橋大輔が08年10月に練習忠に右ひざ前十字じん帯を断裂。09年世界選手権には大黒柱を欠く中、小塚崇彦、織田信成、無良崇人で最大3枠取りに挑んだ。苦しい戦いとなったが、小塚が6位、織田が7位に踏ん張り、上位2人の合計順位13でギリギリで3枠を獲得。本大会には高橋、織田、小塚が出場し、高橋が日本男子初のメダルとなる銅メダルを獲得した。

 ◇14年ソチ五輪

 前年の世界選手権は高橋大輔と、初めて全日本王者となった羽生結弦、無良崇人で挑んだ。羽生はSP9位と出遅れたが、フリーで意地の巻き返しを見せ4位まで浮上。高橋はSP4位からフリーで順位を落としたが6位に踏ん張り、2人の合計順位10で3枠を獲得した。本大会には羽生、高橋、町田が出場。羽生が日本男子初の金メダルを獲得した。

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