SP5位の羽生「修正したい」 4回転サルコー入念にチェック
「フィギュアスケート・世界選手権」(1日、ヘルシンキ)
男子の日本勢は3月31日、そろって練習リンクに姿を見せ、1日のフリーに向けて入念にジャンプの調整などに取り組んだ。30日のSPで演技スタートの30秒ルール違反となったほか、ジャンプミスを出して5位と出遅れた羽生結弦(22)=ANA=は、ジャンプの完成度を高めて王座奪還を目指す。完璧な演技でSP2位と好発進した宇野昌磨(19)=中京大=は虎視眈々(たんたん)と初優勝を狙う。
失敗が許されないSPで羽生は痛恨のジャンプミスを重ねた。上位3人が100点を超えたハイレベルな戦いの中、98・39点にとどまりまさかの5位発進。試合後は「悔しい」を6度、「ふがいない」を3度も連発した。
今季のプログラムでは今回のSPで失敗した4回転サルコー-3回転トーループがSPとフリーで1度ずつ組み込まれている。ただ、シーズン初戦から2月の四大陸選手権までの5戦で、完璧に跳んだのは2度だけだ。「結果が出ていないと練習してきたと言えないので、また1日練習をしっかり頑張って調整します」。31日の1回目の練習でも、4回転サルコーを他のジャンプよりも入念にチェックしながら跳んだ。
逆転Vには圧倒的な演技が必要となる。「もちろん、金メダルをとりたいので、あとはしっかり修正していきたいです」。ノーミス演技で必ず巻き返す。