宇野昌磨2位 3種の4回転…フリー世界歴代2位の高得点叩き出す
「フィギュアスケート・世界選手権」(1日、ヘルシンキ)
平昌五輪の国・地域別出場枠を懸けて男子フリーを行い、SP2位の宇野昌磨(19)=中京大=が2位。2人の順位合計は「13」以内となり、日本男子は五輪で最大の出場枠3を獲得した。
7位に沈み、悔し涙を流した初舞台から1年。宇野は変わった。3種類の4回転を跳んで合計300点の大台をはるかに超えた。拍手喝采の中でフィニッシュを決めると、左手を高々と突き上げて余韻に浸った。
ジャンプ以上にこだわりのある表現面の評価では、5項目全てで10点満点の9点台を得たことも成長の証し。「去年とは変わって余裕を持った演技ができた。去年の失敗、今年積み上げた成功、失敗がこの大会につながった」と喜びを語った。
ゲームやアニメが好きでシャイな大学生。内向的なのに、銀盤に立てば「恥ずかしいと思ったことはない」と不思議な魅力を持ち合わせる。今季は全試合で表彰台に立ち、この大会は羽生に2・28点差。目標の五輪「金」はもう夢ではない。