宇野昌磨、世界歴代2位で銀メダル「ゆづくんに勝つのが僕のモチベーション」
フィギュアスケート 世界選手権 第4日(1日・フィンランド、ヘルシンキ)
男子フリーが行われ、SP2位の宇野昌磨(19)=中京大=はフリー初の200点超えとなる214・45点、合計でも初の300点超えで、羽生が持つ歴代最高記録(330・43点)に次ぐ世界歴代2位の319・31点をマークし、2位となった。
1年前、悔しくて、ふがいなくて流した涙は、この日のためにあった。
日本のもう1人のエース、宇野が高難度のフリップを含む3種類4本の4回転を決める圧巻の演技で、フリー、総得点とも羽生に次ぐ世界歴代2位のスコアをマークした。初出場だった昨年は調整に失敗し、7位。今大会に向け、日本勢ではただ1人、ヘルシンキ入りを早め、約10日間の現地合宿を行った。「2度と同じ過ちは繰り返さないと思ってやってきた。最高の形になった」と、屈託のない笑みが浮かんだ。
まだ羽生には同じ大会で勝ったことはないが、成長度を考えれば、間違いなく来年の平昌五輪の金メダル候補に名前が挙がる。「僕の練習のモチベーションは、ゆづくんに勝てるものを身につけたいと思ってやっている。それはこれまでもそうだし、これからも変わらない」。無限の可能性を秘める19歳は、全力で王者の背中を追いかける。