柔道女子、沙保里の胸借りた レスリング代表と合同合宿でガチンコスパー
体で、言葉で、東京五輪で全階級メダルを目指す柔道女子日本代表に“霊長類最強魂”が注入された。柔道側からのオファーで実現したレスリング女子日本代表との合同合宿を10日、都内で報道陣に公開。全員柔道着を着用せずにシューズを履いてマットに上がり、スパーリング練習では「ガチンコ対決」を行った。
柔道のリオデジャネイロ五輪48キロ級銅メダルの近藤亜美(三井住友海上)、52キロ級の16歳・阿部詩(兵庫・夙川学院高)は、五輪4大会連続メダルの吉田沙保里(至学館大職)の胸を借りた。レスリングルールとはいえ、投げ技を防がれると、グラウンドでは終始コントロールされた。
貫禄を見せつけられた近藤は「高校時代に一度やったことがあるけど、やっぱり強いです」と脱帽。阿部は「体幹がすごくて、組んでも動かない」と目を丸くし、「あしたは起きれないかもしれない」というほど疲労困憊(こんぱい)だった。
ミーティングで講演する予定の吉田は「お互いの競技にとって刺激になるので、吸収し合って学んで欲しい」と期待。企画した柔道女子の増地克之監督も「レスリングのフィジカルの強さや、最後まであきらめない強さを学んで欲しい」と期待を込めた。