真央引退 ソチ五輪では森元首相の「あの子は大事な時に必ず転ぶ」発言が問題に

 フィギュアスケート女子の五輪メダリスト・浅田真央(26)が10日、自身のブログを更新し、現役引退を発表した。引退を決意したのは12位に終わった昨年12月25日閉幕の全日本選手権を終えた後だったことを明かし、「それまでの自分を支えてきた目標が消え、選手として続ける自分の気力もなくなりました」と打ち明けた。

 “国民の妹”として、老若男女から親しまれ、応援された。2014年のソチ五輪では、2020年の東京五輪・パラリンピック組織委員会会長を務めていた森喜朗元首相が「あの子は大事な時に必ず転ぶ」と放言し、大問題となった。

 森氏は、金メダルを期待されていた真央がショートプログラム(SP)で転倒し、16位となったことを受け、「真央ちゃん、見事にひっくり返りました。あの子、大事なときには必ず転ぶんですね」と酷評を浴びせた。

 続けて、真央の団体戦出場にも「負けると分かっている団体戦に、浅田さんを出して恥をかかせることはなかった。3回転半をできる女性はいないから、成功すれば3位になれるかもとの淡い気持ちで出した。それで、見事にひっくり返ってしまった」とチームの取った作戦まで批判した。

 森氏はその後、「言いたいことが伝わっていなかった。反省しないといけない」と述べ、「浅田さんは『最後になるかもしれない』と言っていた。どう花を飾らせてあげるかとみんな思っていた。余計な神経を使わせない方がいいと思った」と釈明していた。

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