荒川静香さん、真央を称える「フィギュアファン増やした一番の功労者」
フィギュアスケート女子で06年トリノ五輪金メダリストの荒川静香さん(35)が11日、横浜市内で取材に応じた。引退を発表した浅田真央(中京大)について「あれだけ華がある選手なので『引退』と『浅田選手』という文字が並ぶのは寂しい気持ち」と、目にうっすら涙を浮かべながら惜しんだ。
引退を知ったのは前夜。その決断について、「本人がやりきったという心の声があったのかな。小さい頃からずっと見ていたので、もっと見ていたかったけど、葛藤した日々があったのでは。このタイミングになったのは次の道を考えたからなのかわからないけど、納得しているのなら一番いい」とおもんばかった。
その存在の大きさについては「彼女の姿を見て競技を始めたスケーターも多いし、日常でも頑張ろうと力を与えてくれる。日本にフィギュアファンを増やした一番の功労者」とあらためて強調。今後については「どんな道でも浅田選手なら乗り越えられる。幸いアイスショーもあるので、今後もスケートに関わって欲しい」とエールを送った。