羽生、真央のトリプルアクセルで五輪連覇だ! 技も魂も受け継ぎ平昌で舞う

 フィギュアスケート界をけん引してきた浅田真央(26)=中京大=の電撃引退表明に、ともに戦った選手や指導者からねぎらいと、今後へのエールが次々と寄せられた。14年ソチ五輪にともに出場した男子のエース、羽生結弦(22)=ANA=はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の見本とした浅田の引退に「これからもずっと憧れの人」と感謝の言葉を贈った。女子の次代のエース候補、本田真凜(15)=大阪・関大高=は真央のように「憧れを持ってもらえる」選手になると誓った。

 どんなときでも諦めない。その不屈の精神力は、いまや絶対王者への道を歩む羽生にとっても、憧れの存在だった。

 ともに世界の舞台で戦ってきた浅田の引退に、日本スケート連盟を通じて「フィギュアスケートが大好きな浅田選手のスケートが大好きです。これからもずっと私の憧れの人です。たくさんの夢をありがとうございました。また会えることを楽しみにしています。本当にお疲れさまでした」と感謝の言葉を並べた。

 銀盤のヒロインから受け継いだものもある。いまや世界一美しいトリプルアクセルを跳ぶと言われる羽生。この技を完全習得するきっかけを作ってくれたのが浅田だった。

 14歳の時に参加した08年の全日本合宿。ジュニア選手として初めて参加した当時、トリプルアクセルが苦手だった羽生は、浅田が“伝家の宝刀”を跳ぶ姿を見てひらめいた。

 「跳ぶときに、そんなに力は入らないんだ」-。イメージ通りに跳ぶと、初めて成功。圧倒的な吸収力で大技を習得した。

 もちろん、その他にも学んだことはたくさんある。「トリプルアクセルも、複雑なステップも、伸びやかなスケーティングも、浅田選手にしかできない演技をどんな状況でも、どんなときでも挑戦する姿を見てこられて幸せでした」

 平昌五輪で史上4人目、66年ぶりの連覇の偉業を狙う。日本のエースの中にも、浅田が日本フィギュア界に残してきたものが、しっかりと宿っている。

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