ケンブリッジ今季初戦で追い風参考9秒98 日本人2人目の電気計時9秒台

 「陸上・競技会」(15日、クレアモント)

 リオデジャネイロ五輪男子400メートルリレー銀メダルのケンブリッジ飛鳥(23)=ナイキ=が今季初戦となる100メートルに出場し、予選は5・1メートルの追い風参考記録ながら9秒98をマークした。決勝は追い風4・4メートルの参考記録で10秒08。3組に分かれたタイムレースで、3組4着だった。追い風が2・0メートルを超えると記録は公認されない。2015年3月には桐生祥秀(東洋大)が米国の大会で、追い風3・3メートルの参考記録で9秒87を出している。

 追い風参考記録とはいえ、ケンブリッジが今季最初の100メートルを9秒98で駆け抜けた。5メートル超の強風が吹いた予選で走りに滑らかさを欠きつつも、日本選手では桐生に続いて2人目となる電気計時での大台を突破した。

 「9秒台が出たのは喜んでいい。そんなに速くは感じなかったし、状態が仕上がれば(公認される条件下でも)出せると思う」と手応えをつかんだ。

 追い風4・4メートルを受けた決勝はレース間隔が短かったこともあり、10秒08と落とした。オフに強化したスタートの反応がいまひとつで「前半もスピードに乗れず、風が強すぎて動きがばらばらになった。全体的にレベルアップさせる必要を2本のレースで感じた」と課題も感じている。4月は米国であと2大会に出場予定で「もう少し前傾してスムーズに加速ができるようにしたい」と、完成度を高める。

 リオデジャネイロ五輪では400メートルリレーのアンカーとして銀メダル獲得に貢献した。「プロ転向」を表明し、より高い目標を掲げて競技に向き合う新シーズン。第一歩を踏み出し「まずは世界選手権の参加標準(10秒12)を切って、9秒台を狙いたい。世界選手権(8月、ロンドン)の決勝に残りたい」と青写真を描いた。

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