大迫、東京五輪へ希望の3位!伝統のボストンで瀬古以来30年ぶり表彰台
「陸上・ボストン・マラソン」(17日、米ボストン)
男子は初マラソンで25歳の大迫傑(ナイキ・オレゴンプロジェクト)が2時間10分28秒で3位に入った。日本男子の表彰台は1987年大会で優勝した瀬古利彦以来30年ぶり。ジョフリー・キルイ(ケニア)が2時間9分37秒で優勝した。女子は11年と13年の世界選手権で2連覇したエドナ・キプラガト(ケニア)が2時間21分52秒で制した。
低迷する日本男子マラソン界に希望の光が差す好走だった。大迫が伝統の大会で3位に入った。「いい結果が出たことで次につながる。マラソンの適性はあると感じた」と、42・195キロ初挑戦で手応えをつかんだ。
気温が20度を超えた中、30キロすぎ、優勝したキルイらのペースアップに対応できずに離されたが、粘り強く走った。2時間10分台だが、終盤に「心臓破りの丘」と呼ばれる坂があるコースを考慮すれば及第点だ。「タイムは気にしていなかったがいい方だと思う」と自己評価した。
15年から米オレゴン州に拠点を置き、リオデジャネイロ五輪銅メダルのラップ(米国)も所属するチームで練習を重ねる。今年からマラソンに向けたスタミナを強化。「週に120、130マイル(約200キロ)走るようになった。去年より20%は増えた」と練習量の増加が好走を生んだ。
世界選手権(8月、ロンドン)はトラックでの出場を視野に、6月の日本選手権は1万メートルに挑む。東京五輪に向けたマラソン挑戦は明言を避けたものの「いいイメージはできた。ポジティブな方向で付き合っていきたい」と意欲をのぞかせた。