「日本で英語の先生」が夢の米スケーター、SPは4回転なしで5位

 「フィギュアスケート・世界国別対抗戦」(20日、代々木第一体育館)

 男子SPの演技中、日本勢の宇野昌磨(中京大)と羽生結弦(ANA)の出番の少し前のことだった。取材エリアに、やけに滑舌がよく、だけど少したどたどしい日本語が響いた。声の主はSP自己ベストを更新する94・32点で5位につけたジェイソン・ブラウン(22)=米国=だった。

 「日本のファンはとても、とても大好き!サポート、素晴らしい」。たどたどしくはあっても、はっきりと自信を持って言葉を発するので、思いの伝わる話しぶりだった。週に4回、家庭教師をつけて日本語を勉強するほど力を入れているという。質問に頑張って日本語で答えようとして、「英語でいいですよ」と言われる一幕もあった。ここまで日本に入れ込んでいる理由はどこにあるのだろうか。

 聞けば「日本のスケート界の皆さんが本当に素晴らしい方たちなので、日本語でこの人たちと話をしたいんです。将来的には日本の小学校で英語の先生をやりたいとも思っているんです」(ここの回答は英語)とのこと。目標もはっきりしており「目指すのは40歳までに日本語がぺらぺらになることなんです」と語った。もっと早く実現できそうではあるが、「余裕を持たせた」目標なのだという。

 この日や世界選手権のSPでは4回転ジャンプを織り込んでいないが、それ以外の面で得点を積み重ね自己ベストを更新してきている。このことを「4回転なしでこれだけの点数を取れるのはいいこと」とポジティブにとらえている。練習では着氷できているといい、「4回転なしでこれだけ高いので、加わればもっと高いスコアが出ると思っています」と本業も野心的。平昌五輪の代表入りも「自分が枠に入って五輪に行きたいと思います」と視界にとらえていた。

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