羽生結弦 熱いアクセル愛を語る 「懸ける思いはみんなが想像できないところにある」
「フィギュアスケート・国別対抗戦」(22日、国立代々木競技場)
今季すべての試合を終了した男子の羽生結弦(22)=ANA=が一夜明けの取材対応を行い、アクセルジャンプに対する熱い“愛”を語った。
「アクセルに懸ける思いはたぶんみんなが想像できないところにある」。
来季の構成で4回転ジャンプを増やす場合、トリプルアクセルの本数が減る可能性もあるが「何よりも僕がスケートをここまで好きになってこれたのは、アクセルのおかげだし、アクセルがなかったら僕は全日本ノービスでも優勝できなかった。こんなに自信をもってスケートをすることはできなかったかもしれない。そういう意味ではアクセルは外したくないなという思いはあります」と、熱っぽく力説した。
いまや世界一美しいトリプルアクセルを跳ぶと呼ばれる羽生。この技を完全習得するきっかけを作ってくれたのは、先日現役引退を発表した浅田真央さん。14歳の時に参加した08年の全日本合宿。ジュニア選手として初めて参加した当時トリプルアクセルが苦手だった羽生は、真央さんが“伝家の宝刀”を跳ぶ姿を見て閃いた。「跳ぶときにそんなに力は入らないんだ」-。イメージ通りに跳ぶと、初めて成功。圧倒的な吸収力で、大技を習得した。また、まだ誰も跳んでいないクワドアクセル(4回転半ジャンプ)にも「自分はクワドアクセルはやりたいと思ってます」と、意欲を見せている。