白鵬、宇良をご指名稽古も辛口「活きが良くなかった」
大相撲の春巡業は22日、東京都八王子市で行われ、横綱白鵬(32)=宮城野=が人気業師の平幕宇良(24)=木瀬=を指名し、ぶつかり稽古に胸を出した。幕内稽古の最後に約5000人観客を盛り上げるサプライズだった。
突然の抜てきに驚く“新米”を優しくかわいがった。両手を広げ、「はいはい、ようし!」と受け止めると、ゴロンと転がす。無我夢中に前も見ず突っ込んでくる相手を、ひらりとかわしてはたき込み。会場を沸かせた。
ぶっ倒れると、蹴るマネをして起き上がらせ力を存分に出させた。最後は3連発で土俵に転がして約6分の“横綱体験”を締めた。
「活きがいい?活きが良くはなかったね。胸を出す方が気を使っちゃって。一生懸命やってるけど当たりが『ぺちゃっ』て感じ。本人にも言ったけど当たりが磨かれれば、もっと技もできる」と、期待するがゆえの、激励の言葉をかけた。
初の白鵬の圧力に宇良は「オーラだけでスタミナが削られた。とにかく精いっぱいやることだけ」と、放心状態だった。