真央さん 因縁森喜朗氏の前で痛快スピーチ「失敗があったから結果も残してこれた」

 日本スケート連盟は27日、都内で表彰祝賀会を開催し、先日現役引退を発表したフィギュアスケート元世界女王の浅田真央さん(26)もサプライズで登場し、長年の功績が称えられ史上初の特別賞を受賞。10カ月後に18年平昌五輪を控える現役選手たちに、“真央流”のエールを送った。

 黒のフォーマルな装いで登壇した真央さんは「選手の頃は常に挑戦の気持ちを大事にしてきました。失敗もありましたが、失敗から学んで結果も残してこれたと思います。これからの人生も挑戦することを忘れず、失敗を恐れず前進していきたいと思います」と、挑戦の大切さを説いた。奇しくもかつて真央さんを「大事なときに必ず転ぶ」と評し、波紋を呼んだ20年東京五輪組織委員会の森喜朗会長も来場する中、痛快なスピーチを披露。森会長はスケジュールの都合か、真央さんのスピーチ後の表彰セレモニー中に途中退席となったが、完全に「一本」取った形となった。

 真央さんは現役選手たちに「全力で頑張ってください」とエールを送り、真央さん自身がスケートを始めるきっかけを作った宇野昌磨(19)から「本当にありがとうございました。僕は今の人生が幸せで楽しい。感謝の気持ちでいっぱいです」と感謝の言葉とともに花束を受け取ると、笑顔でうなずいた。

 女子で来季五輪出場を狙う後輩たちも刺激を受けた。本田真凜(15)=関大高=は「『頑張ってね』っていってもらった。写真を」と、笑顔。三原舞依(17)=神戸ポートアイランドク=は「少しでも浅田選手に近づけるように頑張りたい」と、拳を握った。

 表彰式を終えた真央さんは、宇野からの花束に「もらえると思ってなかったので、ビックリした。今季はたくさんいい演技をして結果も出してくれたし、頼もしく感じました」と、成長した“弟分”に目を細めた。そして、改めて後輩たちに「今の日本は若い選手が多くて、これから大変なこと、乗り越えないといけないこともあると思うけど、山に負けないように乗り越えてほしい」と、優しくエールを送った。

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