桐生祥秀が10秒04で優勝 向かい風0・3メートル 織田記念国際
「陸上・織田記念国際」(29日、エディオンスタジアム広島)
男子100メートル決勝が行われ、リオデジャネイロ五輪男子400メートルリレー銀メダリストの桐生祥秀(21)=東洋大=が、10秒04(向かい風0・3メートル)で優勝した。日本人初の9秒台が期待されたが、届かなかった。日本記録は98年バンコクアジア大会で伊東浩司が出した10秒00。
予選では本来の中盤からの爆発力を欠いた走りとなったが「ダラッとした走りになった。修正したい。決勝には繋げられると思う」とサバサバした表情。決勝に向け「全体的にダラっとした走りになったので、もう1段上げてハキハキした走りをしたい。(10秒)1台じゃなく、もっといいタイムを出したい」と力を込めていた。
桐生は3月の豪州での今季初戦は10秒04、23日の出雲陸上では向かい風条件では自己ベストとなる10秒08をマークしており、13年大会で日本歴代2位の10秒01を出した今大会で9秒台への期待が高まっていた。