王子谷、鈴木桂治以来、12年ぶり連覇 大学の後輩・ウルフと流血の死闘
「柔道・全日本選手権」(29日、日本武道館)
男子100キロ超級の世界選手権代表最終選考会を兼ねて行われ、昨年覇者の王子谷剛志(24)=旭化成=が2年連続3度目の優勝を果たした。この大会の連覇は、04、05年大会を制した鈴木桂治以来12年ぶり。
決勝は大学の後輩でもあるウルフ・アロン(21)=東海大=と対戦し、ゴールデンスコア方式の延長戦に突入。両者が流血する死闘となったが、最後は攻め手の止まったウルフに指導が入った。
連覇を達成した王子谷は「最高です!」と歓喜。「意地でも、何が何でも勝つという気持ちで戦った。キツくなったときに技を出そうと、(GSに入り)ここまできたら攻めることだけを考えた」と振り返った。
王子谷は昨年11月の講道館杯、12月のグランドスラム東京、2月のグランドスラム・パリ、4月の全日本選抜体重別選手権に続いて5連勝を飾り、初の世界選手権代表入りは確実となった。