稀勢の里が16年ぶり日本出身東の正横綱に 夏場所出場は「大丈夫」
日本相撲協会は1日、夏場所(5月14日初日、両国国技館)の新番付を発表し、2場所連続優勝の横綱稀勢の里(30)=田子ノ浦=が日本出身では01年名古屋場所の貴乃花以来、16年ぶりに東の正位横綱に就いた(貴乃花は全休)。
春場所で左胸付近に重症を負いながら、千秋楽に本割、優勝決定戦で照ノ富士(伊勢ケ浜)を連破し、奇跡の大逆転V。代償は大きく、場所後に左大胸筋損傷、左上腕二頭筋損傷で加療1カ月と診断。春巡業を全休し、リハビリを行ってきた。
都内の部屋で会見し、患部の状態に関して「(治療は)いろいろやっている。何週間もたっているし、(状態は)落ち着いている。痛みはほとんどない」と回復が順調なことを強調。夏場所の出場に「まあ、大丈夫、大丈夫ですよ」と断言した。
1カ月、下半身を中心にじっくり鍛えてきた。体も一回り大きくなった。「(巡業全休し)お客さん、応援してくれた人にに申し訳ない。その分、5月場所でいい姿を見せられるように。しっかり精進して稽古がしたい」と仕上げに自信。相撲を取る稽古の再開時期に関しては「明日にでも」と意欲を見せた。
初優勝から3場所連続優勝となれば、37年夏場所の双葉山以来、80年ぶりとなる。「1日1日しっかり過ごしていく。焦らずやりたい」と、万全仕上げで快挙に挑む。