大関とり挑む関脇高安“横綱パワー”吸収「結果を残して恩返ししたい」

 「大相撲夏場所」(14日初日、両国国技館)

 横審(横綱審議委員会)の稽古総見が3日、両国国技館で行われ、大関とりに挑む関脇高安(27)=田子ノ浦=が“横綱パワー”を存分に吸収した。

 関取衆の申し合わせでは4連勝するなど、力強さを発揮。さらに、横綱に胸を借りることを希望し、白鵬(32)=宮城野=に“押しかけた”のだ。

 正代、貴ノ岩、遠藤が土俵に上がると、指名されてないにもかかわらずちゃっかり横に並んだ。「白鵬関とやりたかった。だから積極的に上がった」。

 切実な思いには日馬富士(33)=伊勢ケ浜=が応えてくれ、三番稽古相手に指名された。感激の面持ちで真剣勝負9番を取った。

 序盤は右を差され、スピードで翻弄(ほんろう)され完敗が続いた。しかし左から豪快な投げで横綱を転がすと、乗った。スタミナも十分で最後は3連勝。4勝5敗と大善戦で終えた。最後は、白鵬の胸を借りぶつかり稽古。何度も土俵に転がされながら、立ち上がって、全力を出し切った。

 「ありがたいです。自分を引っ張ってくれて幸せ」と感激。多くの声援にも「結果を残して恩返ししたい。これからが大事になる」と気を引き締めた。

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