稀勢の里抜いた伝家の宝刀!全快証明 正代を圧倒「だいぶいい」

 「大相撲夏場所」(14日初日、両国国技館)

 3場所連続優勝を目指す横綱稀勢の里(30)=田子ノ浦=が10日、都内の時津風部屋に出稽古し、伝家の宝刀、左おっつけを解禁した。春場所で負傷した左上腕部、左大胸筋が癒え、ついに全開レベルに達したことを証明。平幕正代(25)=時津風=を相手に15番全勝と夏場所への出陣態勢は整った。

 伝家の宝刀がついに抜かれた。同じ相手と続けて取る三番稽古の終盤だった。稀勢の里は立ち合い、当たると左おっつけで正代の体を起こした。吹っ飛ばすと、そのまま左腕を突き出し、土俵外に一気に押し出した。

 続いても左おっつけからの豪快な突き出しで圧倒。「おー、おっしゃ!!」と絶叫し、15番全勝で、ど迫力の稽古を終えた。

 前日は二所ノ関一門の連合稽古で関脇琴奨菊(佐渡ケ嶽)らを相手に三役との稽古を解禁。この日、患部の回復の最終証明となるおっつけもクリアした。「だいぶいい感じ。状態はかなり上がっていると思うし、いいんじゃないか。十分にいい仕上がり」と自ら満点を付けた。

新スタイルも

 「伸び盛りでうまさがある」と、評価する正代を相手に新スタイルの“試運転”も完了した。稽古の序盤はケンカ四つの差し手争いをことごとく封じた。右から抱えて攻め、上手投げなど、これまでなかった型も披露。「前よりいいんじゃないか」と胸を張った。

 11日に最終仕上げし、3場所連続優勝のかかる夏場所に臨む。「精神的にも落ち着いてやれているし、自信を持ってやるだけ」と、勝負の態勢は心身ともに整ってきた。

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