ラグビーW杯悲願8強へ、日本に追い風 ジョセフHC慎重「非常にタフ」

 アジア初開催となる2019年ワールドカップ(W杯)日本大会の組み合わせ抽選会が10日、京都迎賓館で行われた。日本は1次リーグA組に入り、世界ランキング4位のアイルランド、同5位のスコットランド、欧州予選勝者、欧州・オセアニア・プレーオフ勝者との対戦が決定。出席した日本代表のジェイミー・ジョセフヘッドコーチ(47)、フッカー堀江翔太(31)は、初の8強入りへ静かに闘志を燃やした。大会は19年9月20日に東京都調布市の味の素スタジアムで開幕する。

 “死の組”は避けられた。W杯2連覇中のニュージーランド、前回大会で日本代表を率いたエディー・ジョーンズHCの手によって躍進を続けるイングランドとも別組となった日本。相手は世界ランキング4位のアイルランド、そして前回大会で唯一敗れたスコットランドに決まった。

 他組と比較して恵まれた組み合わせに見える。それでも、日本を率いるジョセフHCは「非常にタフな組み合わせかもしれません。どのプールも強いメンバーがめじろ押しだと思う」と厳しい表情を崩さない。食い下がる報道陣の質問にも「こういったコメントをするときは気をつけないといけない。ベストは何なのか、最悪は何なのかを言ってしまうと、みなさんに後からコメントされるかもしれないので」と慎重な姿勢を貫いた。

 ライバルに対し、「スコットランドは去年日本で試合をしました。非常に厳しい試合でした。しかし、今日までスコットランドを負かしていない。アイルランドは去年オールブラックス(ニュージーランド)を倒しました。この両チームは非常に質が高い」と警戒を強めた。だが、相手が決まったことでやるべきことも見えてくる。アイルランドと、欧州予選1位が濃厚なルーマニアとは6月に対戦。指揮官は「そこから知見を得ることができるので、どういうプレーをするのか経験を積める」と肯定的に受け止めた。

 選手も指揮官同様に気持ちを引き締める。抽選会に姿を見せたフッカー堀江は「どこが来ても強いな、と思っていた。いいことは目標が明確になったこと」と前を向き、欧州3国と同組になったことで「ヨーロッパはスクラム、ラインアウトで攻めてくることが多いですし、体も大きい選手が多い。特にFWにどれだけ対応できるかだと思います」とイメージを膨らませた。

 この日、大会組織委員会の嶋津昭事務総長は日本の開幕戦出場を明言した。2年後。3勝を挙げた前回の15年イングランド大会を超える熱闘で、再び世界を驚かせる。

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