順大トリオ“内村超え”へ超豪華施設
体操の世界選手権(9~10月、カナダ)代表選考会を兼ねたNHK杯(20~21日、東京体育館)に向けて、順大3年の萱和磨、千葉健太、谷川航らが、千葉県印西市内で取材に応じた。
4月の全日本選手権個人総合の予選では、千葉が1位、谷川が2位、萱が4位と、近い新時代の到来を予感させた同級生トリオ。NHK杯では内村航平(リンガーハット)の9連覇阻止を狙うが、萱は「同学年でいい刺激になっている。内村さんに勝つくらいの気持ちじゃないといけない」と力を込めた。
世代交代を後押しすべく、名門校の“虎の穴”もバージョンアップした。4月に完成したばかりの新練習場も報道陣に公開され、目玉の体操競技場は「ライバルである日体大さんとほぼ同じくらいの大きさ」(同大関係者)で、国際体操連盟が認定している器具を複数台設置。さらに、8台の常設カメラで撮影した練習動画を各自の端末で常にチェックできるなど、3年後の東京五輪に向けても国内最高峰の練習環境が整った。
その他にも、メジャーリーグを参考にしたロッカールームや、置換式の空調も完備。冬場は雪が降るほど冷え込む地域だが、以前の体育館では空調もあまり効かなかっただけに、萱は「外が暑くても寒くても、気候に左右されずに練習できる。(器具も増えて)並ばなくてもいいし、集中できる」と目を輝かせた。