嘉風 稀勢の里対策バッチリ!懸賞ガッポリ 大量54本!手取り162万円ゲット

 「大相撲夏場所・初日」(14日、両国国技館)

 日本出身では貴乃花以来、16年ぶり東正位の横綱に就いた稀勢の里(30)=田子ノ浦=が小結嘉風(35)=尾車=に押し出され、黒星発進となった。春場所で負傷した左上腕部、左大胸筋が回復していないのは明らかで、宝刀の左腕は力なく封じられた。横綱昇進後、初めて横綱以外に白星を献上。1937年の双葉山以来、80年ぶりの初優勝から3連覇は険しい道のりになった。

 大きな大きな白星だ。嘉風がおっつけからグイグイと前に出て稀勢の里を寄り切り。初日に3連覇を狙う横綱を突破しただけでなく、大量54本の懸賞(手取り162万円)まで手にした。

 「おっつけがいいところに入ったので、出るしかないと思った。いいところが全部出た。左を使わせなかったのが勝因じゃないですか」と満足げに振り返った嘉風。だが、稀勢の里の状態を問われると、「ボクは横綱の相撲を語れるような人じゃない」と気遣いながら、「大ケガして出てるだけでもすごい精神力。弱音も吐かないで」と冷静に話した。

 話が懸賞に変わると「ボクは去年、懸賞を1番逃した力士らしいですよ」と苦笑い。「そういうのがかかった中で力を出せるようになったのは精神的にすごく充実していると思う」と手応えも感じていた。嘉風が旋風を巻き起こすか。

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