十両安美錦、3勝目 M疑惑を否定、「S」を告白
「大相撲夏場所・7日目」(20日、両国国技館)
元関脇で西十両8枚目の安美錦(38)=伊勢ケ浜=は北太樹(34山響)を押し出して3勝目(4敗)を挙げた。当たっていなすと、後退しながら、右を差す。土俵際から押し戻し、もろ差しとなると最後は右からすくって決めた。
「下がりながら右を入れてね。まともに引くんじゃなく、少し横の動きが出てきた。体が動いて自然に流れがある相撲が取れた。どう取ったか覚えていないけど」と経験の詰まった連続技だった。
昨年夏場所で左アキレス鍵を断裂した。2場所休場し、同秋場所で十両に転落し、5場所目になる。今場所は稽古量を積めたことで下半身に自信がある。
「足が良くなっている感覚が初日からあった。上半身に力が入るようになってきた。勝てばいい薬。相撲も前向きになる」と、納得顔で話した。
前日の黒星ではネットニュースで「安美錦もっと攻めて…」と載り、ネットには「安美錦M」と書き込まれていた。「Sだから!」と疑惑を訂正していた。