体調不良の錣山親方へ吉報…阿炎の再十両が確実に
「大相撲夏場所・9日目」(22日、両国国技館)
元十両で東幕下筆頭の阿炎(23)=錣山=が北磻磨(山響)を上手投げで下し、4勝目(1敗)を挙げ、勝ち越しを決め、15年9月場所以来の十両返り咲きを確実にした。
「むちゃくちゃ緊張しました。久しぶりに」と言う大事な一番。「狙っていた」という豪快にな投げを決めた。
大器と言われながら、十両陥落後は10場所幕下生活で一時は28枚目まで番付を下げた。「いろいろ自意識過剰だった。いい経験だった。無駄に自信があって勝てなくて(鼻っ柱を)折られた。意識を変えて慎重になった。自分なりに考えて取れるようになった」と人間的に成長したと振り返った。
18日から体調不良で休場している師匠の錣山親方(元関脇寺尾)は取組後、メールで連絡をもらう。師匠譲りの突っ張りが何よりの武器。いつも気にかけてくれた師匠に吉報を届けられた。「あと2番ある。勝ちます」と、浮かれることなく、気を引き締めた。